さまざまなアングルからテニスの試合をライブ中継!――TBSテレビとNTTドコモが技術検証

TBSテレビとNTTドコモは、9月18日~24日に東京・有明コロシアムで開催された「東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2017」において、高密度Wi-Fiエリアによるマルチアングルライブ映像視聴の技術検証を実施した。

東京・有明コロシアムで開催された「東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2017」で技術検証は行われた

TBSやWOWOW、NIXUSが共同で開発・運営するライブ映像配信技術「Live Multi Viewing(以下、LMV)」と、ドコモが設計・構築を行う「高密度Wi-Fi」を活用したもので、23日のシングルス準決勝2試合とダブルス決勝、24日のシングルス決勝の計4試合で検証が行われた。

複数の視点から撮影された映像を低遅延・高レスポンスで切り替えるLMVと、同時多接続や高トラヒック処理が可能な高密度Wi-Fiを組み合わせることで、新たなスポーツ観戦スタイルの有用性をサービスと技術の両面から探るのが目的。スタジアム外に停まっている多目的車内で、放送用の試合映像を基にスタッフがリプレイ映像やスコア映像などを作成、LMVサーバーから構内LANを通り、スタジアム内では43個のアクセスポイント(AP)で高密度Wi-Fiエリア化しSS席以上の観客席(100席分)に配信を行った。

ライブマルチビューイング(LMV)の概要図

コンテンツは試合のライブ映像やリプレイ映像、競技データ、実況ライブチャット。テニスの試合では音を出すことが許されないため、実況中継を音声認識技術を使って自動的にテキスト変換し、変換ミスなどについてはスタッフが校正する。このようにマルチアングルライブ映像の配信には、「LMVと高密度Wi-Fiという技術の融合だけでなく、人のスキルや経験もかなり必要」とNTTドコモ無線アクセスネットワーク部Wi-Fi企画部門担当部長の濱名健一氏は話す。

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