アステラス製薬、つくば研究センターにある15の研究棟をオール無線LAN化

Aruba, a Hewlett Packard enterprise company(HPE Aruba)は、アステラス製薬のつくば研究センターをオール無線LAN化するとともに、モバイルファーストやIoTに対応するネットワークを構築したと発表した。同研究センターは、アステラス製薬の新薬開発の中核拠点だ。

同研究センターでは2017年1月より、15の研究棟(総面積14万6800㎡)をオール無線LAN化した。この無線LAN環境は、約1700台のクライアントに対して快適なアクセス環境を提供するもので、約330台の無線LANアクセスポイント(AP)の集中管理と接続の最適化を行っている。無線LANの対象には、PCやスマートデバイスのほか、実験装置が接続するクライアント環境も含まれる。

バックボーンはスタッキングによるActive-Active冗長化で帯域を40GbEに強化し、耐障害性も高めた。またIEEE 802.11ac Wave2によるネットワークの高速化を実現した。

アステラス製薬 つくば研究センターの新ネットワーク

「実験装置や生産設備のセンサーデータをクラウド上で管理する、いわばIoT(Internet of Things)の取り組みも始まっている」。また、「セキュリティもようやく製薬会社が使えるレベルまで成熟してきた」とアステラス製薬・情報システム部ITインフラグループ課長の矢ヶ部泰法氏は述べている。

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