「企業にとってWebサイトは、利益を上げるための存在です」
世界最大規模のコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)事業者であるライムライト・ネットワークス――。その日本法人でソリューションエンジニアマネジャーを務める加藤久雄氏が指摘する通り、Webサイトは現代の企業にとって最重要のビジネス基盤の1つだ。
そこで急成長しているのが、Webコンテンツの高速配信を実現できるCDNのマーケットである。
Webページの読み込みが1秒遅れるだけでも、ユーザーの体感品質は低下し、購入や会員登録などのコンバージョンは減少する。つまり、利益が減少する。
そのためCDNを活用して、より高速かつ安定的なWeb配信を行う企業が増加しているわけだが、最近Webページの読み込みが遅れるどころか、Webサイト自体がサービス停止に追い込まれる事態が頻発している。DDoS攻撃の脅威が一段と増しているからだ。
さらに、Webサイトが脆弱性攻撃などに遭い、顧客の個人情報が流出したり、サイト訪問者にウィルスを感染させる「水飲み場攻撃」に悪用されるケースも続発している。こうなると、もはや、その企業は「被害者」であるにとどまらない。「加害者」として、損害を被ることになる。
だから、加藤氏は言う。「Webサイトにおいては、エンドユーザーの利便性とセキュリティを両立させることが非常に重要です」
では、その具体策とは何か。ライムライト・ネットワークスのCDNなら、高速・安定したWeb配信と同時に、Webサイトの多層防御もクラウドベースで実現可能だ。
次ページ以降では、Webサイトにおける多層防御の重要性とその課題、そしてライムライト・ネットワークスのセキュリティソリューションについて解説する。