インテルがマカフィーを買収――テレビ、自動車など急増するネット接続機器のセキュリティに注力

米インテルは2010年8月19日(現地時間)、米マカフィーの全普通株式を約76億8000万ドル、1株当たり48ドルの現金で取得することでマカフィーと合意した。マカフィーは、インテルのソフトウェア&サービス事業本部傘下の完全子会社として事業を継続する。

インテルのポール・オッテリーニ社長兼CEOは今回の買収について、「インターネット接続機器が広範囲にわたり急拡大するとともに、私たちの生活の場面でもオンラインに接する機会が増えてきている。これまでは、電力効率に優れた性能とインターネット接続がコンピューティングの必須要件とされてた。今後は、あらゆるコンピューティング体験でユーザーが期待する点として、セキュリティがこれらに続く第3の柱になる。マカフィーの製品や技術がインテルのコンピューティングに加わることにより、セキュリティの技術革新や製品、サービスで優れた実績のある優秀な人材を通じて、業界と消費者がより安全で安心して利用できるインターネット接続を提供できるようになる」と述べている。

また、マカフィーのデイヴィッド・デウォルト社長兼CEOは、「サイバー脅威の構図は、毎月数百万に上る新しい脅威が生まれるなど、ここ数年で大きく様変わりしている。今回の買収により、私たちはより安全、安心で、信頼できるインターネット接続機器の利用体験を実現できるようになる」とコメント。

携帯端末やワイヤレス機器、テレビ、自動車、医療機器、ATMなど、インターネットに接続される機器は増大の一途にあるが、インテルはマカフィーの買収を機に、セキュリティを戦略的フォーカス領域に引き上げ、安心・安全なインターネット接続の実現に注力していくという。

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