SD-WANこそがIoTの最適解――ソフトバンクと組んだCradlepointの野望

SD-WANのユースケースは拠点間網だけではない。進化したSD-WANは、IoTやモバイルワークでこそ活躍する――。ソフトバンクとも提携したCradlepointはこう主張している。

「ソフトバンクはIoTのグローバルリーダーだ。だからソフトバンクとのパートナーシップは非常に重要だと考えている」

米Cradlepointのジョージ・マルハーンCEOは強い期待をにじませる。

2006年に創業し、北米の法人向けLTE対応ルーター市場ではNo.1のシェアを持つという同社。ブランチオフィスやキオスク端末、車載用などで使われており、米フォーチュン500に名を連ねる企業の4割が顧客だという。

日本での知名度はまだ低いが、同社が昨年12月に買収した企業については知っている人も多いだろう。SD-WANベンダーのPertinoだ。ソフトバンクは今年7月、SD-WANサービス「OneLayer on CradlepointNetCloud」の提供を開始したが、これは旧Pertinoの技術を活用したものである。

Cradlepoint
(左から)CEO兼会長のジョージ・マルハーン氏、日本のカントリーマネージャーの中島隆行氏、事業開発担当バイスプレジデントのケン・ホサック氏、ストラテジー&ストラテジックパートナーシップ担当シニアバイスプレジデントのトッド・クラウトクレマー氏

SD-WANというと、拠点間ネットワーク向けのイメージが今は強いかもしれない。しかし、冒頭の言葉に見られる通り、マルハーンCEOの視野にあるのは、こうしたユースケースだけではない。

Cradlepointが掲げるビジョンは「People, Places & Things」――。「我々のSD-WANが他社と大きく違うのは、場所(=拠点)だけではなく、モバイルワーカー、そしてIoT用途にも適していることだ」。同氏はこうアピールしたうえで続ける。「基本的にずっと北米でビジネスをやってきた当社は、2年前からグローバル市場に進出し始めた。ぜひグローバルでIoTのリーダーと目されているソフトバンクと一緒に拡販していきたい」

月刊テレコミュニケーション2016年12月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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