ホワイトスペースの活用などについて2009年12月から検討を行ってきた総務省「新たな電波の活用ビジョンに関する検討チーム」(座長:土居範久 中央大学教授)は2010年8月6日、報告書と「ホワイトスペース特区」先行モデルを公表した。
報告書では、ホワイトスペースを活用した電波利用モデルを(1)短期的に導入可能な「ワンセグ活用型(エリアワンセグ、デジタルサイネージ)」と(2)中長期的な検討を要する「通信ネットワーク型」「新技術活用型」に分類。ワンセグ活用型については、2012年までに全国展開を目指すとした。
また、ホワイトスペース活用の制度化等を促進するために創設するホワイトスペース特区の先行モデルとして、湘南ベルマーレ、TBSテレビ、トマデジ、日本空港ビルディング、デジタルメディアプロ、兵庫県地域メディア実験協議会、宮城県栗原市、YRP研究開発推進協会、日本ケーブルテレビ連盟、NHKを選出。まずはこれらの企業・団体が今夏から全国各地でホワイトスペースを活用したシステムの研究開発、実証実験を行っていく。
総務省ではホワイトスペース特区での実証実験結果などを踏まえ、2012年までにホワイトスペース活用の制度化を目指す方針にしている。
「ホワイトスペース特区」の先行モデルとして選出された企業・団体(出典:総務省) |