IoT基盤の活用で新たな事業機会が生まれる
通信事業者のDSPへの転換を支援するソリューションとして、今HPEが注力しているものに、新たな事業展開に必要な機能をパッケージ化したサービスプラットフォームの展開がある。続いてエグゼグティブトラックの演壇に立ったHPE本社MVNO/IoT ゼネラルマネージャーのナイジェル・アプトン氏は、その1つとしてHPEが通信事業者向けの展開に力を入れる「HPE Universal IoT Platform」を紹介した。
コミュニケーションズ&メディア ソリューションズ
MVNO/IoT ゼネラルマネージャー ナイジェル・アプトン氏
アプトン氏は、「HPEはIoT分野で、エッジゲートウェイの「HPE IoT System EL10/ EL20」や、HPE ArubaのWi-Fi機器、アナリティクス・セキュリティ関連ソリューションなど多彩な製品・サービスを展開、スマートエネルギー、コネクティッドカー、スマートシティなど多くの分野で経験を積んできている」と説明。これを活かして「大きな成長が見込まれるIoTへの通信事業者の取り組みをさまざまな面で支援できる」と強調した。
さらにアプトン氏は「IoTのバリューチェーンの中で通信事業者が手がけている回線提供やSIM管理などのコネクション分野の占める割合は2割程に過ぎない」と指摘、「通信事業者は残る6割の分野、プラットフォームやサービスに取り組むべきだ」と説いた。これを容易に実現できるようにするためのツールがUniversal IoT Platform(発表リリース詳細)だというのだ。
Universal IoT Platformは、ネットワークを介して接続される多様なデバイスからデータを収集しデータベースへの受け渡しや分析を行ったり、デバイス・サービスを一括管理するなど、企業がIoTを展開するために必要なさまざまな機能をサービスとして提供する業ことができる世界標準oneM2Mに準拠したサービスプラットプラットフォームだ。
HPEは、これを企業向けにas a Service(aaS)などの形で展開しているがアプトン氏は「通信事業者がこれを再販することで、コネクティビティ以外の領域で収益を得ることが可能になる」という。通信事業者がUniversal IoT Platformを自社の設備として構築することも可能だ。
アプトン氏は「設備の提供だけでなく、パートナーシップを組んで、我々から顧客を紹介するといった展開も考えられる。通信事業者の皆様との協業によりこのビジネスを大きく広げていきたい」と意欲を見せた。