「VMwareの昨年の成長率は12%だったが、日本はその2倍以上。国別の売上ランキングも4位から3位になった。さらに今年のQ2は、日本がナンバー2だった」
ヴイエムウェアは2016年5月20日、事業戦略説明会を開催。本社CEOのパット・ゲルシンガー氏のプレゼンテーションに続いて、日本法人 代表取締役社長のジョン・ロバートソン氏が日本事業を説明したが、そこで語られたのが日本市場の絶好調ぶりだ。
興味深いのは好調の理由だ。VMwareというと、やはりサーバー仮想化のイメージが強い。サーバー仮想化のvSphereが最も有名だが、必要な企業にほぼ行き渡った今、「vSphereはもう伸びていない」という。
ヴイエムウェア日本法人の現状 |
では、何が成長の牽引役となっているのか。「VMware NSXとAirWatchが、かなりいい感じで伸びている」とロバートソン氏は話した。VMware NSXはネットワーク仮想化、AirWatchはエンタープライズモビリティ管理(EMM)のソリューションである。
また、VDI(仮想デスクトップ)ソリューションも好調で、AirWatchやVDIなどエンドユーザーコンピューティング(EUC)製品の売上が、「日本では、世界で初めてvSphereの売上を超えた」という。