夜間・休日は安価に高速データ転送――ソフトバンクテレコムがハイブリッドクラウドに最適な広域イーサ

ソフトバンクテレコムは2010年8月2日、「ULTINA(アルティナ) Wide Ethernet 帯域スケジューリングサービス」の試験提供を開始すると発表した。受付は8月10日から開始する。

ULTINA Wide Ethernet 帯域スケジューリングサービスは、平日夜間と休日にかぎり、広域イーサネットの回線帯域幅を拡張するサービスである。平日日中の通信速度となる「基本速度」とは別に、平日夜間および休日用の「拡張速度」を設定。高速・大容量のデータ転送が行える。平日夜間や休日は、企業のネットワーク利用が少ないことに着目したサービスだ。

ULTINA Wide Ethernet 帯域スケジューリングサービスの提供回線と設定速度(出典:ソフトバンクテレコム)
ULTINA Wide Ethernet 帯域スケジューリングサービス

ソフトバンクテレコムが同サービスの適用先の1つとして挙げるのがハイブリッドクラウドである。ハイブリッドクラウドとは、自社運用のサーバーとパブリッククラウドを連携させた形態のこと。例えば、基幹システムは自社環境で運用、業務データ分析はクラウドサービスを活用している場合に、同サービスを利用して夜間に基幹システムのデータをクラウド側のサーバーに転送すれば、WAN回線コストを削減できる。また、災害に備えてデータを遠隔地に保管するディザスタリカバリにも有効だ。

ソフトバンクテレコムでは、今回の試験サービスで需要動向やトラフィックパターンなどを調査したうえで、本サービス開始に向けた準備を進めていく考え。また、ULTINA Wide Ethernet 帯域スケジューリングサービスを含めた4つのクラウドに適した回線サービスを「クラウドEther」として提供していくという。

ULTINA Wide Ethernet 帯域スケジューリングサービスの利用イメージ(出典:ソフトバンクテレコム)
ULTINA Wide Ethernet 帯域スケジューリングサービス利用イメージ(出典:ソフトバンクテレコム)

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