iPhoneを使って外出先でメールやグループウェアを利用セキュリティ面での課題を解決し、2015年3月末から全社的にメールをGoogle AppsのGmailへ移行したファミリーネット・ジャパン。
その結果、社外でも許可されたデバイスを使って、メールを利用できるようになった。実は従来のメールシステムでも、外出先から閲覧するための仕組みはあったが、表示スピードが非常に遅いなどの問題があり、ごく一部の社員が試験的に利用していただけだったという。
「以前はメールを確認するためだけにオフィスに戻ったり、同僚に電話して自分のメールを確認してもらうなどの必要がありました。それがGoogle Apps導入後は、スマートフォンなどでメールが見られるようになり、業務効率が大変上がりました」と鈴木氏はその効果を話す。
ただ、すべての従業員が無条件に社外でメールを閲覧できるわけではない。上長に申請し、外出先でのメール利用が必要と認められた場合に限っている。ここにも同社のセキュリティ意識の高さを見てとれる。
Google Appsのメール機能であるGmailの画面 |
外出先で主に活躍しているデバイスはiPhoneだ。ファミリーネット・ジャパンでは、外出の多い従業員を中心にKDDIのiPhoneを支給。また、台数はまだ限られているが、一部の従業員にはiPadも配布している。
iPhoneやiPadからは、グループウェアなどの社内システムも利用している。KDDIのリモートアクセスサービス「KDDI Flex Remote Access」を活用し、安全性を確保したうえで社内システムに接続しているという。