ARM、シスコ、デル、インテル、マイクロソフト、プリンストン大学などは2015年11月19日(米国時間)、OpenFogコンソーシアムを結成した。
Fog(フォグ)コンピューティングとは、IoT時代のニーズに応えるため登場した分散型のコンピューティングアーキテクチャだ。IoT時代にはユーザー/デバイス側で大量のデータが発生するが、それらをすべてクラウドで集中処理するとなると、ネットワークやクラウド側のコンピューティングリソースがボトルネックとなる。
そこで、フォグコンピューティングでは、ユーザー/デバイスに近い場所にもコンピューティングリソースを配備し、クラウドと連携しながら処理の最適化を目指す。フォグコンピューティングではなく、エッジコンピューティングと呼ばれることも多い。
OpenFogコンソーシアムでは、クラウドとエッジ間の相互運用性など、オープンで標準化されたアプローチにより、フォグコンピューティングの枠組みとアーキテクチャを構築。これにより、クラウドからIoTデバイスまでの、エンドツーエンドのIoTシナリオを提供するために必要となる時間を削減していきたい考え。
最初の枠組みとアーキテクチャは、2016年初めにかけて構築される予定だという。