【クラレエンジニアリング】構内PHSからiPhoneへMNPで移行、内線が現場で世界でつながる!

構内PHSを現在も利用している企業はかなり多いはずだ。クラレエンジニアリングもその1社だったが今年3月MNPを使って、電話番号はそのままにiPhoneへと移行した。iPhoneを内線化するソリューションには「KDDI ビジネスコールダイレクト」を採用。従来のオフィス内だけではなく、外出先でも内線が利用可能になっている。

「移動中にメールが見られるから、現場に着いたらすぐ作業に入れる」
とはいえ、既存端末の代替としての期待だけだったら、スマートフォンでなくてもよかったかもしれない。クラレエンジニアリングがiPhoneを選んだのは、スマートフォンだから可能なことがあったからである。

例えば、外出先でのメールやスケジューラ、ワークフローなどの利用。わざわざノートPCを開かなくても、スマートフォンなら、すき間時間を有効活用できる。

「2日くらいの出張から帰ってくると、これまではメールや承認などの処理に半日くらいかかっていたんです。でも今は、現場での空き時間や移動中に、iPhoneで急ぎの要件にすぐ対応できたり、だいぶ効率がよくなったと思います」(加藤氏)

また、林氏もこう話す。「ちょっとした時間にiPhoneでメールを確認できますので、移動中に頭の中で段取りを考えておけるようになりました。だから、現場に着いたら、すぐ作業に入れる。これがiPhoneのメリットですかね」

中川氏によると、iPhoneのビデオ通話機能であるFaceTimeも業務に活躍しているそうだ。

「以前からテレビ会議システムを導入しており、現場のタブレットと映像をつないで、施工管理や現場サポートなどに使ってきました。iPhoneでは同様のことが、もっと気軽に行えます」

現在は、ちょっとした現場サポートはiPhone、本格的な確認作業はテレビ会議システムといったように使い分けているという。

実はクラレエンジニアリングでは当初、iPhoneは管理職の社員だけに配布し、一般社員はフィーチャーフォンという案も検討していた。しかし、全員がiPhoneを持っているからこそ、FaceTimeによる現場支援も手軽に行える。また、そもそもICTによる現場力強化を一番必要としているのは、現場にいる時間の長い一般社員たちだ。そこで、正社員全員へのiPhone導入を決断したという経緯があった。

今後は図面や説明書もiPhoneで確認できるようにクラレエンジニアリングでは今後iPhoneの活用をいっそう深化させていきたい考えだ。

「例えばiPhoneを使って、現場で配管状況をチェックできるようになると、すごく便利です」と中川氏。現在はこれを実現するためのソリューションをいろいろと試している最中だというが、「iPhoneの画面は小さいですが結構きちんと見れますし、3Dの設計図もグリグリ動きます」と語る。

今後はこんなふうにiPhoneで図面なども確認できるようにしていく計画だという

さらに、現場でiPhoneで閲覧するための、動画を活用した取扱説明書や作業手順書など、様々なことを構想しているそうだ。

「今のままでは、まだもったいない。僕らはエンジニアリング会社なので、お客さんにいち早く紹介するためにも、新しい技術をどんどん試していきたいんですよ」と加藤氏は意欲を見せた。

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