ワークスタイル変革Day 2015 講演レポートOKI丸井氏「日本のビジネス文化に合ったUCのカギは“変革と継承”」

OKIの丸井武士氏は、「多様化するワークスタイルを支える次世代UC環境」と題して、企業を取り巻くさまざまな変化に伴うワークスタイル変革の必要性、そのポイントとして既存の資産や環境なども継承することの重要性について解説。さらに自社製品を中核としたUCソリューション、すでに具現化している次世代のバーチャルオフィスシステムも紹介した。

UC導入には経営者・システム管理者・利用者の3つの視点が必要ニーズの多様化に商品サイクルの短期化、市場競争の激化・グローバル化、コンプライアンスの徹底、少子高齢化による労働人口の減少など、企業を取り巻く環境は大きく変化している。そうした中で企業がさらなる成長を遂げていくためには何が求められるか――。

OKI 通信システム事業本部 企業ネットワーク事業部 事業部長 丸井武士氏
OKI 通信システム事業本部 企業ネットワーク事業部 事業部長 丸井武士氏

丸井氏は「意思決定の迅速化」「生産性の向上」「顧客満足度の向上」の3つを必須要件に掲げ、「これらを実現するためには、ワークスタイル変革が必要」と指摘。そして、ワークスタイル変革を促進する要素の1つとして、ICT技術の進化を挙げた。

企業を取り巻くさまざまな環境の変化
企業を取り巻くさまざまな環境の変化

ICTを駆使したユニファイドコミュニケーション(UC)ツールは、すでに多様なシステムが登場し、企業への導入も進んでいるが、その満足度は決して高いとはいえない。丸井氏は、ある調査結果をスクリーンに映し、「数字に表しやすいコスト削減では一定の効果が得られているものの、生産性向上は見える化が難しいために成果をなかなか実感できない」と説明した。

経営者・システム管理者・利用者の3つの視点で捉えることがUC導入には必要
経営者・システム管理者・利用者の3つの視点で捉えることがUC導入には必要

さらに、満足度を向上させるためには、経営者・システム管理者・利用者の3つの視点で捉えることが重要だと述べ、経営幹部自らがUCツールを使って効果を実感すること、日本のビジネス文化および部門ごとの特性を考慮した導入環境づくりを心がけること、利用者の利便性を意識し既存ツールの継承やマイグレーションも重視すること、を具体的なポイントに掲げた。

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