「マイナンバー対策といっても、新しいセキュリティ技術の導入が必要なわけではない」――。
米ガートナー コンサルティングのバイスプレジデントを務めるダグ・シモンズ氏は、今年7月に都内で開催されたイベント「ガートナー セキュリティ&リスク・マネジメント サミット 2015」でこう述べています。
ガートナー コンサルティング バイス プレジデントのダグ・シモンズ氏 |
前編「マイナンバー制度についてきちんと理解できていますか?」では、マイナンバーの漏えいという重大なリスクから自社を守るため、セキュリティ対策を強化しなければならないことを説明しました。しかし実をいえば、マイナンバー向けの特別なソリューションがあるわけではありません。
企業はこれまでから、標的型攻撃や内部犯行などによる情報漏えいリスクにさらされてきましたが、やるべき対策はマイナンバーにおいても基本的には一緒です。
つまり、改めて自社の情報漏えい対策を見直したうえで、「すでに十分な対策を行っている」と自信を持って言える企業であれば、新たにセキュリティソリューションなどを導入する必要はないわけです。
>>この記事の読者におすすめのコンテンツ | ||
|