KDDIの小野寺正社長兼会長は、2010年7月23日の決算説明会で、全世帯でブロードバンドサービスを利用できるようにする「光の道」100%の実現に向け、「我々なりの案を提示することが必要であり、すでに検討を始めている」と語った。
小野寺社長は「光の道100%を実現するために、“全部を光で”という旗は一旦降ろされたと理解している」と話し、そのうえでさまざまな実現法を検討する際に、その判断材料となる代替案が必要との考えを示した。「例えば、グループ会社のUQコミュニケーションズが展開しているWiMAXを利用して実現する場合、どのような方法でやればよいのか、その際にコストはどれくらい掛かるのかということをきちんと示せるようにしたい」と語った。
原口一博総務大臣が年内に一定の結論を出す方針を示しているNTTの経営形態問題については、「まだまだ議論しなければならない要素がかなり残っており、今後も我々なりの意見を表明していきたい」という。さらに、「やはり国民的な合意がないと、議論が上手く進まないのではないか。そのことも含めてどのように合意形成すべきかがキーポイントだろう」との考えを示した。