IoTにインテルの情報システム部はどう取り組んでいるか?――すでに3000万USドルの効果も!

6000名を超える従業員が働くインテルの情報システム部門。IT業界のリーダーである同社の情報システム部門は、先進的な取り組みで知られるが、昨年からはIoT関連のプロジェクトがいくつも立ち上がっているという。その成果の一端について、インテル 情報システム部 Japan and APAC Region 地域部長の邱天意氏が披露した。

インテルの情報システム部門は近年、「SMAC」の4つを柱にIT投資を行ってきた。SMACとは、ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウドの4つの技術の頭文字である(関連記事:インテルのIT部門に学ぶモバイル&ソーシャル活用 ~SDNもプライベートクラウドに導入へ)。

2014年もこのSMACを軸に、「新しいテクノロジーでどんどんイノベーションを起こし、予算を抑えながら効率的に会社をサポートできるように取り組んできた」と邱天意氏は話すが、新たにもう1つ加わった柱がある。それは今話題のIoT(Internet of Things)だ。「IoTは、エンタープライズITにどんな意味があるのか。当社も昨年、いろいろなIoTのプロジェクトを立ち上げて考えてみた」

IoTをエンタープライズITに活かす4つの必須条件

まず邱氏が語ったのは、エンタープライズITがIoTを活用していくうえでの要件についてだ。4つの必須条件があると考えているという。

1つめはセキュリティとプライバシーだ。セキュリティは当然担保しなければならないし、従業員のプライバシーを侵害してもならない。

2つめはワイヤレスのコネクティビティ。「既存のワイヤレスネットワーク、つまりWi-Fiにいかに統合できるか」が重要になる。

そして3つめは、運用とサービス管理。「エンタープライズITはコストが大事なので、効率的にプロビジョニングや管理ができる必要がある」

最後の4つめは、データマネジメントとAPIである。「IoTで最終的に成果を出すのはデータのところ。データのマネジメントをしっかり行い、APIでオープン化することで、センサーなどのデータをたくさんのアプリケーションで応用できるようになる必要がある」

この4つの条件が揃えば、「エンタープライズITで、IoTをどんどん活用できると思っている」と邱氏は話した。

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