LMSのほか、SRT、RTMP、RTSP等にも対応
HOMRA 4Kの映像入力は、SDI、HDMI、UVC(USB Webカメラ等)、SDカード内の動画ファイルの最大4系統。ビデオスイッチャーのように、黒画面を挟まずに切り替えられる。
HDMIは入出力とも最大2160p60、3G-SDI入力は最大1080p60に対応し、入力されたSDI映像・音声信号を劣化なしに次の機器へ送り出すSDIループアウト端子も備える。

カメラからのSDI/HDMI入力に加えて、SDカード内の録画映像も入力ソースとして使える
エンコード方式はH.264とH.265(HEVC)。LMSのほか、映像伝送・配信の分野で利用頻度の高いSRT、RTMP、RTSPなどで送出できる。YouTube LiveやTwitchといった配信プラットフォームにも接続可能だ。
また、伝送と同時に、フルサイズのSDカードへ最大2160p60で録画できる。「同時配信は最大4ストリームで、3ストリームを配信しながら録画することも可能だ」と岩佐氏。中野氏は、配信と同時に録画できる点やCBR対応は、「放送の現場にとって使いやすい」と評価した。

3ストリームの配信と録画を同時に実行できる
エンコーダーとデコーダーの両方として使えるのも特徴だ。カメラ側と受信側にHOMRA 4Kを1台ずつ置き、受信側のHDMI出力をスイッチャーなどにつなげば、PCを介さずに伝送経路を構成できる。
TBSの「現場の声」をShiftallがカタチに
このほかにも、HOMRA 4Kには、放送・中継現場からの要望に応える様々な工夫が凝らされている。象徴的なのが、そのサイズと、カメラマウントへの対応やタリーランプの搭載だ。
筐体は高さ1U、横幅1/4U以下。アダプターパーツを取り付けることで、カメラ上部へのマウントやラックへの収納に対応する。

HOMRA 4Kのデモ機
前面と背面には高輝度のタリーランプを搭載し、LMSで送られるスイッチャーなどのタリー信号と連動する。カメラマンと演者の双方がオンエア状況を確認できるため、報道の突発中継などのワンマン運用に向く。
電源はUSB PD(9V/3A、27W)で、モバイルバッテリーでも駆動できる。ギガビットイーサネットは2ポートを備える。岩佐氏によれば、「回線の冗長化に使えるほか、ポートごとに用途を分けることもできる」。
配信・映像制作現場のニーズを取り込むかたちで開発したHOMRA 4Kだが、岩佐氏は、建設機械やロボットアームの遠隔操作、ロボット制御といったフィジカルAIの分野にも用途を広げる考えを示した。

重機等の遠隔操作やロボット制御など、フィジカルAI領域への展開も目指す
中野氏によれば、LMSの低遅延伝送は産業機械やロボットの制御に適しており、例えば日特建設と重機の遠隔操作に活用するための実証も行っている。機械への搭載が容易なHOMRA 4Kの実用化により、こうしたユースケースの掘り起こしをさらに進めたい考えだ。














