CCCとフリービットが戦略的資本・業務提携を発表――「手のひらTSUTAYA」を目指す

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とフリービットは2015年2月19日、モバイル事業に関する説明会を開催した。

両社は18日に、戦略的資本・業務提携を発表したばかり。フリービットモバイルを3月1日付けで「トーンモバイル」に社名変更し、MVNO事業を展開する。CCCの子会社であるCCCモバイルが販売代理店を開拓、トーンモバイルは、フリービットからネットワークや端末調達などバックエンドの提供を受ける。

今回の提携のスキーム

トーンモバイルの社長には、フリービット会長の石田宏樹氏が、会長にはCCC社長兼CEOの増田宗昭氏がそれぞれ就任する。

フリービット会長の石田宏樹氏(左)とCCC社長兼CEOの増田宗昭氏

フリービットモバイルはこれまで、端末・サービス・店舗展開と垂直統合型でMVNO事業を展開してきた。石田氏は「加入者100万人」を目標に掲げてきたが、そのためには300店舗まで店舗を増やさなければならない計算だった。そうしたなか、北海道函館市の蔦屋書店で期間限定でフリービットモバイルの販売を行ったところ、ひと月あたりに換算すると約170台が売れた。CCCからの提案もあり、提携に至ったという。

従来のフリービットモバイルの名称やサービスは順次、トーンモバイルに統一していく。石田氏は「現在のサービスをそのまま使え、さらによりよいサービスも利用できるようになる」と語った。

トーンモバイルについては、東京都世田谷区に今春オープンする商業施設「二子玉川ライズ」に入る予定の蔦屋家電で販売する。サービス内容などの詳細もそのタイミングで発表するとしている。増田氏によると「手のひらTSUTAYA」、すなわち「手のひらにライフスタイルを提案できるプラットフォームを展開したい」という。

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