NTTドコモビジネスが「MEC×GPUaaS」のソブリンAI環境提供へ IoT製品のグローバル展開も支援

NTTドコモビジネスがMEC(Multi-access Edge Computing)サーバーとGPUaaS(GPU as a Service)を一体化したソブリンAI環境を12月より提供する。必要な分だけGPUリソースを利用できるクラウド環境の柔軟性と、データをセキュアに扱えるオンプレ環境の利点を両立できるという。また、数万回線規模のIoT運用やグローバル展開を支援する「docomo business SIGN Pro」も2027年3月から提供する。

IoT製品のグローバル展開を支える新メニュー「Pro」とは

説明会では、docomo business SIGNのラインアップに新メニュー「Pro」を追加し、2027年3月より提供開始することも発表した。

Proは、数万回線規模のIoT回線を運用する企業や、グローバルにIoTビジネスを展開する企業を対象に、高度な回線管理機能を提供する。主なターゲットとして、自動車や建設機械、監視カメラなどのメーカーを想定しているという。

新メニュー「Pro」の概要

小嶺氏は、メーカーのIoTビジネスを「出荷・導入」「運用」「保守」「提供サービスの拡張」という4つのフェーズに整理し、Proによって各フェーズの業務効率化に寄与できると説明した。

出荷・導入フェーズでは、これまで機器1台ごとに必要だった回線の開通作業をポータル上で一括して行える。運用開始後は、国内外に展開する回線・デバイスの状態や利用状況を一元的に把握できるとのこと。さらに保守フェーズでは、回線や機器の状態を可視化し、異常が発生した際には遠隔から状況を確認したり、原因の切り分けを行えるという。

提供サービスの拡張については、回線や機器の状態をAPI経由でメーカー側のシステムやサービス基盤と連携できる。これにより、「乗車前にスマートフォンからエアコンを操作したり、事故・故障時にSOSを通知したりするなど、新たな付加価値サービスを開発しやすくなる」(小嶺氏)。

また、IoT向けeSIM(Embedded SIM)規格「SGP.32」にも対応。IoT機器の製造・出荷後でも、ポータル等を通じて通信プロファイルを遠隔から切り替えられるため、物理SIMを交換することなく、利用する通信事業者を変更できるという。「国や地域ごとに製品を作り分ける必要がなくなることが、メーカーにとって大きなメリット」だと小嶺氏は話した。

IoT向けeSIM規格「SGP.32」の仕組み

NTTドコモビジネスは、2030年までにdocomo business SIGN関連で600億円規模の売上を目指す。

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