2000年に創業したフォーティネットが初となる製品を出荷したのは2002年。今から12年前のことだ。
十年一昔というが、変化の激しいICT業界において、12年というと二昔も前。12年前には想像できなかった状況が現在起きているが、フォーティネットの場合、12年前と大きく変わったこともあれば、変わっていないこともある。
変わらないのは、そのビジョンだ。「創業当時のビジョンが今も息づいている」と、2004年からフォーティネットのメンバーであるストラテジックソリューションズ バイスプレジデントのダレン・ターンブル氏は語る。
「脅威はどんどん進化していくが、そうしたなかにあっても、ネットワークのパフォーマンスを下げたり、多くの管理リソースを要することなく、ネットワークとコンテンツ/アプリケーションの統合的なセキュリティを実現していくこと」
これが、フォーティネットが創業時に掲げたビジョンだ。古びるどころか、今まさにセキュリティソリューションに求められていることと言えるだろう。
一方、以前と大きく変化したのは、同社の製品ポートフォリオである。フォーティネットというと、UTM/次世代ファイアウォールがまず思い浮かぶが、現在ではさらに無線LANアクセスポイントやワンタイムパスワード用のトークン、PoE対応スイッチ、ADC、サンドボックス、WAF、DDoS対策など、多岐にわたる製品ラインナップを有している。
フォーティネットのソリューションの全体イメージ |
「これだけ幅広いソリューションをお届けできることは、市場に対して圧倒的なメッセージになっていると思う。競合他社でここまで実現できているところはない」とターンブル氏は胸を張る。