ニフティは11月26日、新MVNOサービス「NifMo（ニフモ）」を発表した。

格安SIMによりMVNOサービスが人気を集めているが、代表取締役社長の三竹兼司氏は「NifMoの売りは値段だけの格安スマホではない。品質の高いサービスやサポートを提供し、選ばれるサービスに育てていきたい」と述べた。

代表取締役社長の三竹兼司氏（左）とネットワークサービス事業部長の三浦信治氏（右）

「NifMo」はLTE高速データ通信、音声通話サービスを提供し、MNPにも対応する。基本の月額料金は月間のデータ通信量によって異なり、2GBは900円、4GBは2500円、7GBで3500円だ。そこに、音声通話は700円、SNSは250円の追加料金がかかる。データ通信のみであれば追加料金はない。

SIMのみの場合、月間データ通信量2GB、音声通話とSMS対応で月額1850円になる

スマートフォンとのセット販売のプランもある。提供端末はASUSのAndroidスマートフォン「ZenFone 5」で、月間データ通信量が2GBであれば端末代込みで月額2897円となる。セット販売にはスタートアップキャンペーンがあり、2015年1月末まで月額200円の割引が受けられる。またニフティの固定回線を契約していればさらに月額200円の割引があり、これらを活用すると月額2497円から利用できる。

「NifMo」にはいくつかのおトクなサービスが用意されている。ユーザーは追加料金なしで、ソフトバンクテレコムが提供する公衆無線LANサービス「BBモバイルポイント」を利用できる。

また、専用アプリ「NifMo バリュープログラム」（Android対応、iOSは対応予定）を利用して「NifMo」が提携しているショッピングサイトで買い物やアプリのダウンロードをすると、還元率に応じた金額が毎月の利用料金から割り引かれるサービスもある。提携ショッピングサイトには、東急ハンズやABCストアなどのECサイト、そしてYahoo!ショッピングなど、100店舗以上を予定している。

その他オプションとして、スマートフォン端末の故障・破損・水漏れなどのトラブル時に交換機を届ける「NifMo あんしん保証」や、機器の接続や操作方法などを教える「NifMo 訪問レクチャー」などのサポートメニューが揃っている。

「NifMo」はMVNO市場のシェア10％を目指す

ネットワークサービス事業部長の三浦信治氏は、「サービスの良さの半分はサポートで決まる。ここを大事にしてお客様に高いサービスを提供する」と述べ、インターネット接続でのサポート経験を活かしてユーザーを手厚くサポートしていくとアピールした。また、MVNOサービスは競合企業のシェア争いが本格化してきているが、「NifMo」の販売目標はMVNO市場全体の10％のシェアを目指していくと意気込みを語った。