KDDI2Q決算は2期連続2桁増益――「ドコモのセット割は脱法行為」と田中社長

田中社長は来年度を視野に入れた事業展開についても説明、ネットワーク、デバイス、サービスの各分野で既存の携帯電話事業を強化すると同時に、MVNOなど新ビジネスの展開にも力を入れていくとした。

ネットワーク分野では、来年度UQコミュニケーションズのWiMAX 2+をCAによって最大通信速度220Mbpsに高速化。LTEネットワークについても来年度には225Mbpsとし、セールスポイントである「さらに先行く速さ」の強化を図る。

WiMAX 2+、LTEとも高速化を図る

サービス分野では、12月にスタートするVoLTEの展開に力を入れる。また今春導入した電子マネー「au WALLET」事業を軌道に乗せる考えだ。

注目されるのが「新ビジネス」分野で、10月にスタートしたスマートフォン向けコンテンツ企業の連携事業プロジェクト「Syn.」、子会社のKDDIバリューイネイブラー(KVE)を通じて展開するMVNO事業、ミャンマーでの通信事業にも積極的に取り組んでいく。

MVNO事業について田中社長は「KVEがすでにMVNOをやりたいという企業への説明を始めている」と明かした上で、「低価格サービスを中心に現在SIM型のMVNOが伸びているが、このほとんどがドコモの回線を使ったものであり、これは健全な状態ではない。遅ればせながら頑張ろうと考えている」と意欲を見せた。田中社長は「auユーザーの一定数がMVNOに移っている」と見ており、KDDIのMVNO展開にはユーザーの囲い込み策の側面もありそうだ。

子会社のKVEを通じてMVNO事業にも積極的に取り組んでいく

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