IoT/M2Mカンファレンス2014秋 講演抄録IoTプラットフォームがもつべき要件は「高い開発生産性」「初期投資の抑制」「アプリケーション層とデータ層の分離」――PTCジャパンが講演で提示

PTCジャパンは、IoT/M2Mカンファレンス2014秋で「PTCが導く『モノのインターネット』の始め方」と題した講演を行い、IoTプラットフォームの要件として、(1)高い開発生産性、(2)初期投資を抑制、(3)アプリケーション層とデータ層の分離――の3点を挙げた。登壇した成田氏は、「PTCはそれらの要件を1つの製品で提供している」と同社のIoTプラットフォームがもつ価値を示した。

IoT活用の価値は製品価値の適正化と保守サービスの効率化にあり

弊社は製造業の設計・開発を支援するソリューションを提供してきました。現在は、製造業が進めているサービスや運用の変革を支援するテクノロジーソリューションも提供しています。

「モノのインターネット」を活用して製造業は製品価値の適正化や保守サービスの効率化を図ることが可能となります。本日はIoTプラットフォームがもつべき要件とPTCのソリューションを紹介します。

初めに製造業を取り巻く環境について取り上げます。製造業に変革を迫る大きな力として、デジタル化、グローバル化、パーソナル化、規制対応、ソフトウェアの高度化、サービス化、接続性が挙げられます。デジタル化に対して弊社はCAD製品を提供してきました。そしていま、企業のグローバル化に伴って設計データをグローバルに共有することが求められています。その一方で、各国のニーズに対応するパーソナル化、各国の規制に対応することも求められています。そして、製造業は現在、製品の利用者である顧客の顧客を支援するサービス化を推進しています。そのため、設計・生産・運用の各プロセスをつなぐ接続性が求められています。高い接続性をもたらすテクノロジーソリューションがIoTです。

図表1 製造業に迫る大きな力
製造業に迫る大きな力

「モノのインターネット」は、(1)モノ自体、(2)コミュニケーションインフラストラクチャ、(3)コンピューティングインフラストラクチャという要素によって構成されています。PTCが提供しているのはコンピューティングインフラストラクチャです。通信キャリアやパートナーとアライアンスを組んでトータルソリューションを提供しています。

モノとモノがつながるIoTの世界は急激に拡大すると予測されています。2010年に10億個の、2020年に500億個の、2035年に1兆個のモノがインターネットにつながると見られています。

では、製造業はどのようにIoTを活用すると効果を得ることができるのでしょうか。様々なデバイスから情報を集めて蓄えることはIoTの基盤領域となのですが、その領域は価値を生み出す領域ではありません。様々なシステムとモノとを連携させることによって新しい価値を創出することが可能となります。

図表2 「モノのインターネット」により「仮説-検証ループ」を実現
「モノのインターネット」により「仮説-検証ループ」を実現

弊社は、モノのインターネットの価値がどこで実現されるかについて顧客がどのように考えているかを調査しました。モノのインターネットによって得られる効果として多くの顧客が「製品価値の適正化」と「保守サービスの効率化」を挙げました。製品に新しい機能を加えればコストが上昇しますが、果たして、顧客は製品提供企業が想定したとおりにその機能を利用するでしょうか。IoTを活用すれば、製品提供企業は顧客の利用状況を正確に把握することが可能になります。それによって製造業は製品価値の適正化を実行することができます。同様に、IoTを活用することによって障害の予兆を検知し、保守サービスを効率化することが可能となります。保守サービスの効率化に関しては、日本の建機メーカーや昇降機メーカーが既に実行しています。

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