【ワイヤレスジャパン】Bluetooth Low Energyで世界進出したい日本のベンチャーを支援

iBeaconやウェアラブルデバイスなどでの採用で、最近注目が高まるばかりのBluetooth Low Energy(BLE)。以前は海外の動きのほうが活発だったが、最近は日本からも続々とBLEを活用した話題の製品が登場してきている。

その代表例といえるのが、ログバーのリング型ウェアラブルデバイス「Ring」と、Moffの手首に装着するウェアラブル玩具「Moff」だ。ともに日本のベンチャー企業で、米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で目標額を大きく超える資金を調達して脚光を浴びた。

ログバーとMoff。話題の2社もNordic社のBLEチップを採用している
ログバーとMoff。話題の2社もNordic社のBLEチップを採用している

実はこの両社の製品に搭載されているのが、Nordic SemiconductorのBLEチップだ。同社でカントリー・マネージャーを務める山崎光男氏は、「日本ではベンチャーは育たない、とよく言われるが、いよいよ日本からもどんどん出てくるようになった。当社は今後も積極的に、世界へ進出する日本発のスタートアップ企業を支援していきたい」とワイヤレスジャパン 2014で話した。

その1社が、Nordic Semiconductorのブースでデモを披露していたキッコ サウンドだ。代表取締役CEOの廣井真氏は、ヤマハに23年間務めた後、シリコンバレーのベンチャー企業に1年間勤務。帰国後に電子楽器メーカーのキッコ サウンドを立ち上げた。

ワイヤレスMIDIインターフェース「mi.1」のデモの様子

展示していた製品は、BLEを活用したワイヤレスMIDIインターフェース「mi.1」で、手持ちのMIDI機器に接続すると、iPhone/iPadとのワイヤレスMIDIデータ通信が可能になる。ブースでは、MIDIインターフェースが付いた機械式オルゴールにmi.1を装着。iPad上のMIDIデータをmi.1経由でオルゴールに送信し、演奏するデモが行われていた。

廣井氏もターゲットにしている市場は「最初から世界」。現在、クラウドファンディングサイトの「Indiegogo」で出資を募っており、まもなく目標額に達するそうだ。

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