東大・NEC・NTTが開発した3つの6G/IOWN基盤技術とは ARグラスで潜在的リスクをリアルタイム検知

東京大学、NEC、NTTの3者が、AIエージェントと6G/IOWN基盤技術を用いたリアルタイムAR支援の実証に成功した。「ストリーミングセマンティック通信」「生成AI向けメディア制御」「In-Network Computing」という3技術を活用することで、AIエージェントの推論精度を維持したまま、エンドツーエンドの遅延を大幅に低減できることを確認したという。

NECの「生成AI向けメディア制御技術」で推論を効率化

2つめの生成AI向けメディア制御技術は、AIエージェントの前段に「データ識別器」を配置し、重要なデータのみを選択的にAIエージェントに入力可能にする技術である。例えば、前述したリスク兆候を予測するというユースケースでは、「危険なし」と判断した映像データは破棄することで、推論に必要な計算リソースを効率化できるという。

なお、従来のAI向けメディア制御技術は、「物体認識などのシンプルなAI映像分析エンジンに対して映像データを最適化する技術であるため、AIエージェントへの適用は困難だった」とNECの篠原悠介氏。こうした課題を踏まえ、今回は新たにAIエージェント向けの技術を開発したという。

生成AI向けメディア制御技術の概要

3つめのINCは、1つの巨大なAIであらゆるデータを分析するのではなく、ネットワークに内に分散した小型AIと外部の情報源を組み合わせて解析する技術だ。これにより、AI処理の高効率化・高信頼化が期待できる。

今回NTTが開発したINC基盤には、7B(70億パラメータ)程度の軽量LLMを配置したというが、「天候を取得するリアルタイム情報ツールや音声解析などの科学計算ツールを合わせて用いることで、175B規模のLLMと同等の推論能力を発揮できる」と同社の君島直樹氏はアピールした。

In-Network Computing(INC)技術の概要

今後は、研究成果の社会実装を視野に入れながら、3者が開発した技術・コンセプトをグローバルに発信していくとしている。

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