サブチャネル回線交換技術で1波長を効率的に利用
APNは構想上、「1人1波長」により100Gbpsを超える高速・低遅延の帯域を割り当てることができるとされるが、1人1波長では粒度が粗く扱いづらいという意見もある。この課題を解決する論理多重技術が「サブチャネル回線交換技術(SCX:Subchannel Circuit eXchange)」だ。
SCXは、1本の光波長パス上に複数のサブチャネルを論理的に設定し、回線交換型で多重利用する仕組み。NIC側と光ネットワーク側の制御を連携させることで、アプリケーション単位で帯域や遅延特性を指定可能とする。これにより、1波長による多地点接続や、広域分散ITインフラ向けの低遅延通信に活用することが見込まれているという。
「サブチャネル回線交換技術」の概要
NTTではSONiCをベースとした汎用装置でSCXの実証環境を構築。非圧縮1080p/60fpsの映像をストリーミングし物体検知のAI推論を実施したところ、安定して動作したという。それに対しVPNで構築した模擬環境ではジッターとパケットロスが大きく、推論が安定しなかった。

開発・実証に用いたSCX装置
SCXはIOWN Global Forumで標準化の議論が進むほか、総務省・NICTの「オール光ネットワーク共通基盤技術」研究の一環としてNTT、KDDI、1FINITY、NEC、楽天モバイルによる共同研究が行われている。NTT アクセスサービス研究所の武田知典氏は「ネットワークの装置はある程度実装できた。アプリケーションとしてユーザーにうまく使ってもらうにはNICの機能を作り込んでネットと連携させることが重要なポイント」と話し、分散コンピューティングをはじめ、具体的なユースケースに応じて技術開発を進めていきたいと展望した。









