MDMとセキュアブラウザで情報漏えいを徹底防止
セキュリティに関してもKDDIと検討を行い、アイキューブドシステムズのMDM(モバイルデバイス管理)製品「CLOMO」とセキュアブラウザ「CLOMO SecuredBrowser with i-FILTER」を採用した。
情報漏えいの可能性を排除するため、MDMにより利用できるアプリを制限。情報発信が行えるアプリはほとんど削除しており、文字入力が可能なアプリで残されているのは、Google翻訳とマップのみとなっている。また、ロビースタッフによるアプリの新規インストールや設定変更もMDMで制限している。さらに、企業向けのセキュリティ/管理機能とフィルタリング機能を備えたCLOMO SecuredBrowser with i-FILTERにより、閲覧できるURLも限定している。
MDMの運用管理はKDDIが支援。紛失や盗難などの緊急時にはKDDIの担当スタッフに連絡することで、休日・夜間でも端末のリモートロックやリモートワイプが可能な体制を整えているそうだ。
各支店を回るサポート要員など現場の支援体制も充実
タブレット端末の導入自体が新しい取り組みであることから、現場の支援体制にも気を配った。ロビースタッフを集めて事前研修を実施。さらにサポート要員が各支店を回り、iPad Airの操作方法も含めて顧客対応の指導に当たる体制を構築した。
iPad Airの運用は今まさに始まったばかり。「iPad Airが格好だけのものにならず、お客様対応の向上に実際に貢献することを目指し、必要な準備をしてきました。待ち時間を減らし、満足度を高めていけるかどうかは、これからの取り組み次第です。『iPad Airを使ってスピーディに対応してもらえた』――そんな声がお客様から聞こえてくるようになると嬉しいですね」と戸野川氏。
現場のノウハウを結集したポータルサイトや支援体制をきっちり用意し、iPad Air導入に臨んだふくおかフィナンシャルグループ。iPad Airを武器に顧客満足度向上というゴールに向けて歩んでいくその姿勢からは、顧客の期待に応えたいという強い志が感じられた。