
(左から)米キーサイト・テクノロジー 6G プログラムオフィス バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー ジャンパオロ・タルディオリ氏、同 6G チーフテクノロジスト バラジ・ラゴタマン氏
キーサイト・テクノロジーは12月18日、記者説明会を開催し、AI-RANのアプリケーションの試験・評価を高精度に行えるというソリューション「AI RANシミュレーション ツールセット」を紹介した。
「6GとAIという非常に強力な技術が融合し、今後10年で私たちの生活のさまざまな側面を形作っていく。AIが6Gのキラーアプリになるかもしれない」
米キーサイト・テクノロジー 6Gプログラムオフィス バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのジャンパオロ・タルディオリ氏は記者説明会の冒頭、AIとの融合こそが6Gを成功に導く鍵になるとの見解を示した。
続いてキーサイト・テクノロジー 6Gチーフテクノロジストのバラジ・ラゴタマン氏が、12月に発表した「AI RANシミュレーションツールセット(S6221A)」を紹介した。
キーサイトも参加するAI-RANアライアンスでは、AI-RANを(1)AIを用いてRANの性能向上やコスト低減を図る「AI for RAN」、(2)AIとRANでインフラを共用する「AI and RAN」、(3)RAN上でAIを活用したサービスを提供する「AI on RAN」の3類型に定義している。
今回発表されたAI RANシミュレーションツールセットは、主にAI for RANを対象とする。ベンダーや通信事業者が開発したAI-RAN向けアプリケーション(AIモデル)が、想定するネットワーク環境で適切に動作するか、どの程度の性能を発揮できるかを検証・評価できる。また、AIモデルのトレーニング、テスト、ベンチマークのための構造化データセットを生成する。

キーサイトAI RANシミュレーション ツールセットの構成
さらにキーサイトは、今回のソリューション提供にあわせて、L1〜L7のプロトコル情報を伝搬チャネルデータと組み合わせて扱える新製品「ネットワークデジタルツイン」も用意。ラゴタマン氏は、「AI RANシミュレーション ツールセットは、当社のデジタルツインソリューションと密接に統合され、高精度なパフォーマンスベンチマークが可能となっている」と強調した。












