Zoomは「AIファースト」で生産性向上 最新のAI機能を競合ツールにも開放

ZoomのAI機能がさらに進化し、ツールや産業を問わず活用できるようになった。「AIファースト」戦略の狙いを、米Zoomのプロダクトマーケティング責任者に聞いた。

あらゆる“現場”にZoomが広がる

――Zoomは各業界向けのソリューションも展開していますね。

マエストレ 業界固有の要件に合わせて設計しています。

例えば医療分野では、医療従事者向けZoom Workplaceに搭載された「臨床ノート」機能が、患者の診療内容からAIが自動的に診療記録を生成することで、管理業務の時間を最大70%削減し、医師は最も重要な患者のケアに集中できるようになります。

教育機関向けには、授業計画やライブ翻訳、講義要約や教材作成まで、学習の各段階で教師と学生を支援するAIツールを提供しています。学習体験はよりパーソナライズされ、双方向性も高まります。

厳格な規制とデータ保護要件が求められる金融分野でもZoomのソリューションが採用されています。アドオンの「Zoom Compliance Manager」は、会議やチャット、電話などZoomプラットフォーム上のコミュニケーションデータを自動的に保存し、監査に活用できます。

――クラウドPBXの「Zoom Phone」は全世界で1000万ライセンスを突破しました。成長の要因は。

マエストレ エンタープライズグレードの機能を提供できることです。高品質な音声通話はもちろん、ボイスメモや通話サマリーなどのAI機能がよく活用されています。顧客リストからボイスメールを発信する「Zoom Auto Dialer」は営業活動を効率化する機能として好評です。

また、オフィス以外の環境でも利用が進んでいます。小売、製造、運輸、医療などの現場で働く方を対象としたフロントライン向けZoom WorkplaceにPushto Talk機能を追加しました。スマートフォンをトランシーバーのように使え、グループへの一斉連絡も可能です。

図表 Zoomの進化

図表 Zoomの進化

地域課題解決にもZoomが活躍

――日本では、特に公共分野に重点的に取り組んでいます。

マエストレ すでに17の地方自治体と連携協定を締結し、過疎化による学校の統廃合や人口減少による労働力不足など、地域課題の課題解決に向けた取り組みを進めています。

例えば、大分県教育庁の「遠隔教育配信センター」はZoom RoomsやZoom Phoneを活用し、居住地に関わらず生徒が多様な進路を実現できるよう支援しています。

――今後1~2年、Zoomはどんな領域に注力していきますか。

マエストレ 各業界に特化したAIファーストのソリューションをさらに拡充します。あらゆるワークフローにコンテキストを理解するAIを組み込み、業務の生産性を高めながら、人間中心の働き方を実現していきます。Zoomが持つ業界知見とAIの力を組み合わせ、組織がデジタル時代において協働し、成果を生み出す方法を再定義していきます。

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