ソフトバンクGとOpenAIの合弁会社が本格始動 宮川社長「Crystalは異次元」

ソフトバンクグループと米OpenAIの合弁会社「SB OAI Japan」が本格始動する。2026年中に企業用AI「Crystal intelligence」を日本企業へ提供開始する予定だ。Crystal intelligenceを試験運用するソフトバンクの宮川社長は、「異次元だ。企業の仕事のあり方がガラっと変わるだろう」と話した。

RedCapやVoNRなどの新技術には「積極投資する」

また、ソフトバンクは今年9月にIoT向け5G規格「RedCap」の商用サービスを、10月には5G SA(Stand Alone)のネットワーク上で音声通話を実現する「VoNR」(Voice over NR)による音声通話サービスを提供開始した。

他社に先駆けてサービスを展開した理由について、宮川氏は「新しい技術は様々な商品のタネになるので、積極的に投資していく。AIが出てきたから通信を弱めるというわけではなく、攻め続けようと思っている」と話した。

国内4事業者を対象とした英Opensignal社のユーザー体感品質に関する調査レポートで、KDDIが全18部門のうち11部門で首位を獲得した件に関しては、「『評価基準がおかしい』との声が現場から上がっている」としながらも、「負けている分野があるのは事実。現場からの言い訳は聞かない。顧客満足度ナンバーワンを目指し、一寸たりとも引かない」と述べた。

2Qの決算は増収増益

決算については、2Qの売上高は前年度比8%増の3兆4008億円、営業利益は同7%増の6289億円と増収増益だった。売上高・営業利益ともに過去最高とのことだ。

その要因の1つとして、非通信事業の成長が挙げられると宮川氏。2020年度上期に47%だった非通信事業の売上高の割合は、2025年度上期時点で63%にまで伸長しているそうだ。

売上高 セグメント別

セグメント別に見ていくと、コンシューマー事業の売上高は前年度比3%増の1兆4757億円、うちモバイル事業は同1%増の7984億円となった。

営業利益 セグメント別

エンタープライズ事業の売上高は前年度比8%増の4820億円、うちソリューション事業が同12%増の2304億円と好調だった。営業利益は同10%増の1041億円となった。

エンタープライズ事業 売上高

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