ワークスタイル変革Day UCサミット2013レポートOKI丸井氏「日本の企業文化に合った方法ならUC導入は必ず増える」

期待されたほど進んでいないユニファイドコミュニケーション(UC)の企業導入。9月10日に都内で開催された「UCサミット2013」で、沖電気工業(OKI)の丸井武士氏はその理由を鋭く分析。また今後、企業にとってUCが必要となる理由も明らかにした。

講演の本題であるユニファイドコミュニケーション(UC)に入る前に、OKIの丸井武士氏はICTプラットフォームの変遷について言及した。1980年代に広まったメインフレームをはじめとする大型コンピューターの時代が第1のプラットフォーム。インターネットが登場し、クライアントサーバー型のコンピューターが一斉を風靡した時代が第2のプラットフォーム。「そして今、モバイルとソーシャル、ビッグデータ、クラウドという4つの要素が連携し、第3のプラットフォームの時代を迎えている」

スマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスの普及が急速に進んでいる理由も、「モバイルとソーシャル、ビッグデータ、クラウドのすべてを利用できるデバイスだからだ」と分析する。

ただ、企業がスマートフォンを導入するとなると一筋縄ではいかない。経営者と利用者(利用部門)、導入推進者(IT部門)それぞれの意見に隔たりが生じるからだ。

沖電気工業 丸井武士氏

沖電気工業 通信システム事業本部 企業ネットワークシステム事業部 ネットワークワンストップセンタ センタ長 丸井武士

経営者はまず、コスト削減に着目する。コストを削減しつつ業務の効率化を図りたい。言い換えれば、スマートフォンを使って利益を生み出すことが重要だと考える。利用部門は利便性に重点を置く。自分の業務プロセスにスマートフォンを組み入れ、よりスムーズに業務を進めていけるかどうかが大切だ。他方、IT部門はセキュリティを担保することが最も重要だと考える。管理と運用のルールをしっかりと決めないうちは、おいそれと導入できない。

「3者のパワーバランスを調整することが企業におけるスマートフォン導入の最大の課題。この課題を乗り越えられず、スマートフォンの導入が進まない企業が数多くある」と丸井氏は現状について指摘する。

利便性は増すが人間関係が希薄化

次に丸井氏は、モバイルデバイスの今後に話を進めた。「持つもの」から「身に着けるもの」(ウェアラブルデバイス)への進化についてである。

現在、ウェアラブルデバイスの形態としては、ブレスレット型とメガネ型、腕時計型の3つの開発が進んでいる。

丸井氏はそれぞれの用途について説明。まずブレスレット型だが、これは体温や血圧、心拍数の測定などに利用される。メガネ型のデバイスは、場所を問わないビデオ会議や遠隔医療、現場のリアルタイム作業指示といったことで利用できる。

モバイルデバイスは今後、「持つもの」から「身に着けるもの」へ
モバイルデバイスは今後、「持つもの」から「身に着けるもの」(ウェアラブルデバイス)へと進化していく

「こうしたウェアラブルデバイスは、個人のコミュニケーションを大きく変える力を持つ。自ずと仕事の仕方も変わっていくだろう。ワークスタイルを変革するための環境が整ってきつつあるのだ」

ただ、新しいデバイスの登場によりビジネスなどでの利便性が増す一方、従来のようにフェイス・ツー・フェイスで対話するシーンが少なくなることで人々の関係が薄くなっていき、皮肉にもコミュニケーション不足に陥る心配も生じてくる。

対話によるコミュニケーションの良さをビジネスシーンに取り込めるのがUC
対話によるコミュニケーションの良さをビジネスシーンに取り込めるのがUCである

「便利なツールが増えるほど人間関係は希薄化し、組織力の低下や企業の成長の妨げになる恐れがある。それを避けるためには今一度、対面・対話によるコミュニケーションの良さを見直し、ビジネスシーンに取り込んでいく必要がある。そして、それを可能にするのがUCソリューションだ」

対話コミュニケーションを実現するため、OKIは「C3コンセプト」を掲げてそれに取り組んでいる。“C3”とは「Contact(つながる)」「Communication(伝わる)」「Convergence(統合できる)」の頭文字である“C”を3つ合わせて提供することを意味する。

Contactでは、いつでも、どこでも、素早く、確実につながることを追求。Communicationでは、音声でも、映像でも、データでも、多人数でも伝わることに注力する。そしてConvergenceでは、シームレスに、効果的に、オープンに統合できることに重点を置く。

「OKIのIPテレフォニーサーバーやIP-PBXを『コミュニケーション・ハブ』として、OKIの製品群だけでなく、マルチベンダー、マルチキャリアに対応して様々な機器やサービスを統合していく」

3CのコンセプトのもとにICTを活用したスマートなオフィスを実現するのが、OKIのUCなのだという。

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