ソネットビジネスアソシエイツとウォッチガード・テクノロジーは2013年7月22日、共同で記者説明会を開催。6月20日から提供開始した協業サービス「NURO セキュリティ UTM」について説明した。
ソネットビジネスアソシエイツ 代表取締役社長 清水雅章氏(左)と、ウォッチガード・テクノロジー VP Asia Pacific Sales スコット・ロバートソン氏 |
大手ISPのソネットの子会社であるソネットビジネスアソシエイツのNURO セキュリティ UTMは、ウォッチガードのUTMアプライアンス「WatchGuard XTMシリーズ」をレンタル提供するマネージド型のセキュリティサービスだ。
事前のセキュリティポリシーの設定に関する無料コンサルティングから導入時の設定支援、導入後の保守・運用までをワンストップで提供。「従業員200名以下の中小企業のIT担当者は、ひとりで切り盛りしてやっていかないのが現状。“ひとり情シスの悩み”に応える」とソネットビジネスアソシエイツの清水雅章社長は説明した。
NURO セキュリティ UTMの特徴 |
月額料金は1万3965円~で、最低利用期間は1年。また、提供対象は、同社のインターネット接続サービス「NUROアクセス」を利用する拠点のみとなる。
高速インターネット回線のメリットを活かす高いFWスループット
NUROアクセスは下り最大2Gbpsで、稼働率99.9%保証のSLAも標準装備した法人向けインターネット接続サービスだ。「回線速度と品質を兼ね備えた第2世代の光アクセス」と清水氏は語るが、ウォッチガードのUTMを選択した理由の1つには「NUROアクセスの高速回線のメリットを活かす高いスループット」もあったという。
ウォッチガードのスコット・ロバートソン氏は、第三者機関が同価格帯の複数のUTMをテストした結果を示し、「単なるファイアウォールスループットでは、私どもより高い数字をあげているものもある。しかし、IPSやアンチウィルスといったセキュリティ機能をオンにした場合は、ウォッチガードのスループットがすべて一番高い」とアピールした。
競合他社のUTMも含めたベンチマーク結果 |
高いコストパフォーマンスを実現できている要因としては、ハードウェアレイヤにおけるインテルとのパートナーシップ、モジュール型でフレキシブルに新機能を追加できるLinux OSの採用が挙げられるという。「我々はベストインクラスのテクノロジー企業と組んでいるのに対して、競合はインハウスで開発している」
ロバートソン氏によれば、ウォッチガードのUTMは、従業員数50~500人の中堅企業セグメントでシェア1位を獲得しているそうだ。
中堅企業セグメントでのUTM市場シェア |