11回のエンハンスでニーズに応える
NECインフロンティアの「UNIVERGE Aspire X」は、2008年2月の発売以来11回のエンハンスを行い、多くの企業ユーザーに受け入れられてきた。
国内営業事業本部営業推進本部ネットワーク営業推進部長の大沼龍二氏は「市場のニーズに応えるため、半年に一度エンハンスを行うという約束を忠実に守り、製品をブラッシュアップし続けてきたことでブランドが確立した」と分析する。
NECインフロンティアの「Aspire X」は2008年2月の発売以来11回のエンハンスを行ってきた |
Aspire Xの特徴の1つに、企業の成長に合わせて柔軟に対応できることがある。例えば企業規模が大きくなった場合、主装置を買い替える必要はなく、同一の主装置を追加することで対応できる。電話機もそのまま利用可能だ。「小規模から大規模までワンラインナップで提供できるのがAspire Xの強み」と国内営業事業本部営業推進本部ネットワーク営業推進部・シニアエキスパートの阿部一之氏は胸を張る。
これは販売店にとってもメリットが大きい。設置工事にあたり、規模の大小にかかわらず1つの施工方法を身につければ良いからだ。
また、Aspire Xはスマホ連携にも対応する。「今後もAspire X単体として製品に磨きをかけることを継続しつつ、NECの提唱するUCの一端を担う製品としてもブラッシュアップしていきたい」と大沼氏は話す。
障害発生時に自動発報
岩崎通信機が2011年に発売した「LEVANCIO」は、ボイスメール機能を標準装備しているのが特徴の1つだ。初実装で2チャンネル、約2時間の留守録機能が使える。オプションユニットを搭載することで24チャネル、約120時間までの増設もできる。
ボイスメールで録音した内容をサーバーやPCにダウンロードし、管理ツールを使って一括管理することも可能。リスト画面から音声ファイルの閲覧・再生やEメールで音声ファイルを転送することもできるため、ボイスメールの管理がしやすくなる。
岩通の「LEVANCIO」は、ボイスメール機能を標準装備。初実装で2チャンネ ル、約2時間の留守録機能が使える |
また、独自機能である「Lアシスト」もLEVANCIOの特徴の1つだ。インターネット経由で主装置にリモートアクセスし、ファームウェアの自動アップデートやシステムデータのバックアップ、障害発生時に指定先へ自動発報する機能を持つ。
回復基調にあるPBX/ビジネスホン市場だが、今後、人口減少が進む日本国内の市場が大きく広がるとは考えにくい。必然的に各社は限られたパイの中で顧客を奪うことになるわけで、PBX/ビジネスホンメーカーのアイデア競争は今後も活発に行われていくはずだ。