NTT、メタル固定電話を光・モバイルへ移行 通信品質向上に向けては「昨年以上に基地局数を増やす」

NTTは、NTT東西が提供するメタル設備を利用した固定電話について、2035年を目途に光回線やモバイル回線を活用したサービスへ移行する方針を明らかにした。また、ドコモの通信品質の向上に向けた施策について問われた島田社長は、「今年は昨年以上に基地局数を増やす」と意気込んだ。

NTTは2025年8月6日、2025年度第1四半期(1Q)の決算会見を開催。あわせて、NTT東日本/西日本が提供するメタル設備を利用した固定電話について、2035年までを目途に、光回線やモバイル回線を活用したサービスへ移行する方針を発表した。

NTT 代表取締役社長 社長執行役員の島田明氏は、「九州などの災害が多いエリアでは、かなり工夫をしながらサービスを維持している。新しいメタル回線を引くのは効率的ではない」と説明し、段階的に移行を進めていくとした。

移行にあたっては、混乱が生じないよう、十分な周知・移行期間を設ける考えで、詳細は9月下旬を目途にNTT東西から公表予定だという。対象地域については未定だが、「光回線がすでに引かれている都市部から始めたい」と島田氏は話した。

今後の固定電話の提供に関する方針を公表

今後の固定電話の提供に関する方針を公表

NTT版LLM(大規模言語モデル)「tsuzumi」に関する新たな発表もあった。このtsuzumiをアップグレードした「tsuzumi 2」を10月より提供開始する。

パラメータ数を従来の70億から300億へ拡張し、先代モデル比で回答精度が約4倍向上しているという。Llama 3.3やGPT-4oをはじめとする「他社モデルと比べても、遜色のない性能。1つのGPUで稼働するというコストパフォーマンスもそのままだ」と島田氏はアピールした。

アップグレードした「tsuzumi 2」の概要

アップグレードした「tsuzumi 2」の概要

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