ネットワンシステムズは5月15日、新本社オフィス内に5月20日にオープンする「Innovative Office 見学エリア」と「ソリューション・ブリーフィング・センター」を報道陣に事前公開した。
ネットワンはこれまで東京・天王洲にあった本社オフィスを、5月7日に東京・丸の内のJPタワーに移転している。本社オフィス移転の狙いについて、同社ビジネス推進グループ 第2製品技術部 部長の松本陽一氏は、営業活動の促進とノウハウの提供の2つを挙げたが、後者を担うのが今回公開したInnovative Office 見学エリアとソリューション・ブリーフィング・センターである。
本社オフィス移転の目的 |
まずInnovative Office 見学エリアだが、これはネットワンが実践するワークスタイルを実際に体感してもらうため、本社オフィス内に設置したスペースだ。ネットワンは現在、新オフィスだけではなく全国の拠点も「Innovative Office」と位置づけ、「「ICTを利用した、人を中心とする新しいワークスタイル」を旗印にワークスタイル変革に取り組んでいる。
Innovative Office 見学エリアの全体イメージ |
Innovative Office 見学エリアは約1200平米の広さで、約100名の社員が実際に働いている様子を見学することができる。見学エリアはフリーアドレスになっており、個人作業向きのスペース、グループ作業用のスペース、会議スペースなど、そのときの仕事内容に合わせて場所を選択して働くことが可能。また、ビデオ会議があちこちに設置されているのも特徴で、思いついたらすぐに別の拠点で働く社員などと会議できる。さらに、テレワーク(在宅勤務)をイメージしたスペースなども用意している。
実際のInnovative Office 見学エリア |
開設以来155社がデモを体験、40件以上で具体的な導入
一方、ソリューション・ブリーフィング・センターは、デモンストレーション体験用の施設だ。昨年7月から開設しているが、本社移転を機にリニューアルオープン。デモルームを1カ所から2カ所に増やすとともに、デモ内容をアップデートする。6月にはSDNのデモも追加する予定だ。
新本社オフィス内にリニューアルオープンしたソリューション・ブリーフィング・センター |
ビジネス推進グループ 第2製品技術部 クラウドソフトウェアチーム リーダーの藤田雄介氏によると、昨年7月の開設から今年3月までに、延べ155社の顧客が同センターでデモを体験しており、このうち40件以上で具体的な導入に結びついているという。最も人気の高いデモ内容は、エグゼクティブ向けの「次世代ICT基盤」。次いで情報システムマネージャー向けの「BCP/DR」「ワークスタイル変革」が続いているそうだ。
ソリューション・ブリーフィング・センターで体験できるデモの全体像 |
「ROIの数値をすべて洗い出す」
ユーザー企業にとって、ワークスタイル変革のネックの1つは、ROI(Return On Investment)の不透明さだ。そこでネットワンでは、自社のワークスタイル変革の取り組みに関して「ROIの数値をすべて洗い出して、その結果を出す」(松本氏)とのこと。自社のROIを顧客に提供して参考にしてもらう考えだという。
また、松本氏は「例えば人事制度についてはかなり試行錯誤したが、まずは我々が課題の抽出と解決をして、最終的に我々が実践してうまくいったことをお客様にお届けしたい」とも説明。自らを積極的に“実験場”にしていく姿勢を強くアピールした。
ネットワンシステムズ ビジネス推進グループ 第2製品技術部 部長 松本陽一氏 |