KDDIは2013年2月25日、Firefox OS搭載スマートフォンの日本市場導入に向け、Mozilla Corporationと協力していくことで合意したと発表した。
Firefox OSは、Mozillaが開発を進めるHTML 5ベースのモバイル端末向けプラットフォームだ。すべての機能をHTML 5アプリケーションとして開発できる。また、Mozillaが開発を行うWebブラウザ「Firefox」などと同様に、オープンソースである点も大きな特徴であり、iOSとAndroidの2強に対抗する第3極の1つとして注目が高まっている。
KDDIでは、Firefox OS搭載端末の検討を進めるだけではなく、Firefox OSの機能向上のため、ソースコード作成などのコントリビューション(貢献)も行っていく考え。「従来は有志の端末メーカー技術者によるコントリビューションが一般的だが、通信事業者であるKDDIが行うことで、開発のスピードアップ、端末ごとの機能差解消を図る」という。
Firefox OSをめぐっては、KDDI以外にも、チャイナユニコム、ドイツテレコム、KT、シングテル、スプリント、テレコムイタリア、テレフォニカなど計17の通信事業者が支持を表明している。また、Mozillaは現在、Alcatel (TCL)、LG、ZTEの各社とFirefox OSを搭載する最初の製品の開発を進めているという。