ノキア、エッジコンピューティングとOT向けAIを統合した「MX Context」発表

ノキアは2025年2月26日、センサーフュージョン技術を活用し、工業分野における現場のリアルタイム分析を可能にするソリューション「MX Context」を発表した。

センサーフュージョン技術とは、複数の種類のセンサーから得られるデータを統合し、より正確な情報を提供する技術。MX Contextは、ノキアのエッジコンピューティングと工業・製造業の現場向けのAIプラットフォームを統合し、リアルタイムで実用的なインサイトとインテリジェントな自動化を提供するという。

具体的には、トラッキング・位置測位と、作業者の安全性向上の2つのユースケースから展開を開始する。

トラッキング・位置測位では、Bluetoothの受信角度(Nokia HAIP)、動画ベースの位置測位(VPOD)、GPS、その他のサードパーティのトラッキング技術(HERE HD GNSS、Nordic ID)などのさまざまなトラッキングおよび位置測定テクノロジーからデータを取り込んで融合することができ、発表によるとこれは業界初だという。従業員や設備、機器の位置情報をリアルタイムで把握することによる生産性の向上や、物流や倉庫業務における資材の最適配置を実現するとしている。

作業者の安全性向上では、危険エリアへの侵入のリアルタイム警告、作業員バイタルデータのモニリングによる異常検知、設備の異常振動やガス漏れなどの環境リスクの即時通知などが使用例として挙げられている。

MX Contextは、作業者が通常の会話ベースのやりとりで使用できる生成AIアシスタント「Nokia MX Workmate」とシームレスに統合されるという。

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