NTT、NTT東日本、TBSテレビの3社は2025年1月6日、IOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)を活用し、地上波生放送の音楽番組の音声リモートプロダクションに成功したと発表した。
APNを活用した音声リモートプロダクションのイメージ
同取り組みでは、TBSの赤坂スタジオサブ(東京都港区)と生放送の音楽番組「輝く!日本レコード大賞」が開催されている新国立劇場(東京都新宿区)をAPNで接続した。
具体的には、生演奏と同タイミングで音声素材の一部を赤坂TBSの制作拠点に伝送。音声調整・制作後に現地の中継車に再び送り返して最終プログラムを制作した。生放送の音声制作において、現地の中継車設備と赤坂スタジオサブ設備が連携し、リモートプロダクションが可能であることを確認したという。
また、生放送音楽番組の要求レベルを保ちながら、拠点装置間のPTPロック維持を遅延・ゆらぎなく実現。さらに、往復5ms未満の遅延で遠隔での音声プロダクションを実現できたとのこと。
なお、APNはNTT東日本が展開するAPN接続サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」を用いて構成し、IP-GWなどの映像系のネットワーク装置はソニーマーケティングから提供を受けたという。