NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2024年11月7日、七十七銀行の行内OAシステムに、ゼロトラストソリューションを導入したと発表した。
同ソリューションは、行員が利用する端末、ネットワーク、セキュリティおよび運用サービスを提供する。
行内OA端末として、従来のシンクライアント端末に加えて、一部にセキュアFAT端末(FAT端末の利便性を最大限に生かしながら、万が一の際のセキュリティ対策が講じられているPC)を導入した。セキュアFAT端末はネットワークへの常時接続を必要とせず、これまでに比べて快適な業務環境を提供することで業務時間の短縮を実現する。
ネットワークはNTT Comの閉域サービス「Arcstar Universal One」を基盤とし、インターネットへの接続にはクラウド型のUTMとプロキシを導入することで、インターネット接続の安全性を担保する。これにより、外部サービス(SaaS)などへのセキュアなアクセスを実現する。
さらに、NTT Comが提供する総合リスクマネジメントサービス「WideAngle」により、セキュリティリスクが発生した際には即座に検知・隔離を行い、専門家集団による原因分析を行う。
七十七グループは10年間の経営計画「Vision 2030」を掲げ、デジタル改革を推進している。今回、七十七銀行のデジタル改革を推進するうえで不可欠な行内OAシステムの再構築に際し、同ソリューションを導入したという。
NTT Comは同ソリューションを全国の地方銀行へ展開することで、増加・巧妙化するサイバー攻撃へ対抗するとともに、行員の業務効率化に繋がるデジタル改革に貢献するとしている。