バッファロー製NASに無料のリモート設定機能が追加、SOHO向け新製品も

中小企業向けのネットワーク製品を展開するバッファローが、NAS製品の管理を容易化するリモート設定機能を追加する。運用管理を外部委託するユーザーが多いなか、それを請け負う販売店やSIer等の負荷を軽減することで、中小企業でのNAS活用を広げるのが狙いだ。あわせて、内部システムを一新したSOHO・小規模オフィス向けNASの新モデルも発売する。

「1T(テラ)10万円以下」をコンセプトとしてバッファローが2004年に発売した中小企業向けNAS「TeraStation」は、今年で20周年を迎えた。2024年8月29日に開催した事業戦略・新製品発表会で、バッファロー 専務取締役の和田学氏は「類型出荷台数が125万台を突破した」と支持の厚さをアピール。TeraStationは、同社の法人事業における看板製品となっている。

TeraStationの出荷実績

TeraStationの出荷実績

その中小企業向けNASに、新たな機能と新モデルが間もなく加わる。2024年9月下旬から提供を始める新機能が「リモート設定」だ。事業本部 法人マーケティング部 部長の富山強氏は、中小企業において特に顕著な課題である「IT人材不足を支える」と、その狙いを語った。

バッファロー 専務取締役の和田学氏(中央)、事業本部 法人マーケティング部 部長の富山強氏(右)、同部 次長の山田麿(おさむ)氏

「情シス業務の外部委託」がターゲット

この新機能は、ユーザー追加・削除や共有フォルダ設定、バックアップ設定の変更といったNASの設定変更をネットワーク経由で行えるようにするものだ。

リモート設定機能の概要

リモート設定機能の概要

中小企業では、IT/ネットワークの保守運用を、機器・設備の販売店やSIerに委託するケースが多い。バッファローが行った実態調査によれば、情シス業務を外部委託している比率は約7割に達するという。

一方、委託を受ける保守管理会社にも、業務負荷の増大という課題がある。

リモート管理ツール/サービスを利用すれば現地訪問・作業の負荷を軽減できるが、その利用は広がっていない。ネットワーク機器の保守・管理に関する実態調査を行った結果、半数以上がリモート管理サービスを利用していないことがわかった。

その理由として、最も多かった回答は「利用料金が高い」ことで、約半数に及ぶ。バッファローはこの問題を解決するため、「NASのリモート設定変更機能を無料で提供する」に至ったと法人マーケティング部 次長の山田麿(おさむ)氏は話した。

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