ソラコムは2024年7月17日、IoTプラットフォームSORACOMのデータ通信サービス「SORACOM Air」において、米・Skylo Technologiesの衛星通信サービスを追加できる新たなサブスクリプション「planNT1」を提供開始する。
ソラコムとSkyloは2023年7月に協業を発表。NB-IoTを用いたIoT向け衛星通信ネットワークの統合を進めてきた。
Skyloの衛星通信ネットワークは、セルラー通信で用いられる3GPPリリース17準拠のモジュールを搭載したデバイスで衛星通信ネットワーク(NTN)を利用することが可能だ。独自の技術仕様により機能性や互換性、汎用性が向上しているという。
planNT1の利用イメージ
SORACOMのデータ転送支援やクラウド連携のサービスを組み合わせることで、狭帯域・高遅延な衛星通信ネットワークを活用したシステムを、データ通信量や遅延の影響を抑えながら開発が可能。また、SORACOMユーザーコンソールでの回線や課金の管理によって、効率的な運用にも役立つとしている。
今回、北米、ヨーロッパ、オセアニア地域において、衛星通信サービスが利用できるサブスクリプション「planNT1」を提供開始。SORACOMのユーザーは、対応した通信モジュールであれば、同じSORACOMのカード型SIM、またはチップ型SIM(eSIM)を利用したまま、従来の通信事業者が提供するセルラー通信に加えて、Skyloの衛星通信ネットワークを追加して利用できる。
具体的には、SORACOM IoT SIMに内蔵された独自技術「サブスクリプションコンテナ」機能を用いたOTA(Over the Air:無線経由の通信契約の追加)により、Skyloの衛星通信ネットワークを利用できるサブスクリプション「planNT1」をSIMに追加する。
料金は要問い合わせ。利用可能国については、日本を含めて順次拡大する予定だ。