楽天シンフォニーは2024年7月11日、AIを活用してオフィス等の空間管理を自動化するIoT無人空間管理ソリューション「Rakuten NEO」を、日本国内で本格的に提供開始すると発表した。
「Rakuten NEO」が最後に退出した人を検知し自動的に消灯する様子
Rakuten NEOは、在庫検査、施設のアクセス制御、HVAC(暖房、換気、空調)や湿度管理などの運用システム制御を遠隔サポートするソリューション。さらに不正アクセスや水漏れ、その他の緊急事態を迅速に検出して対応するという。
これにより、最小限の人員で複数の施設をリアルタイムに管理できる。高度な機械学習アルゴリズムとセンサー技術により、トランクルームやシェアオフィスなどの施設の無人運営や既存ビジネスの無人化などによる運営効率化をサポート。オフィス等の管理効率化やコスト削減を通じて、企業における人手不足問題の解消を図るとともに、利益の最大化に寄与するとしている。
なお、本ソリューションはSaaS(Software as a Service)モデルとして提供されるため、導入企業は必要な機能を選択して利用が可能だ。
Rakuten NEOは韓国のスタートアップ企業Alicornと楽天シンフォニーの提携により提供されるものだ。Alicornは2020年に、AIを活用したIoT無人空間管理ソリューション「Alicorn Space AI(ASA)」サービスを提供開始。現在ASAは、GS Holdings Corp.や新韓投資證券など、韓国国内の大手企業を中心に10社以上が採用されている。
韓国以外での展開においては、楽天シンフォニーを通じて「Rakuten NEO」としてサービスを提供する。まずは日本市場をターゲットにサービス展開を開始し、将来的にはグローバル展開を目指す。