NECは2024年5月14日、グリーンデータセンター「NEC神奈川データセンター二期棟」と「NEC神戸データセンター三期棟」を開設し、同月よりサービス提供を開始すると発表した。
(左から)NEC神奈川データセンター二期棟、NEC神戸データセンター三期棟
両データセンターは、利用電力を100%再生可能エネルギーで賄う。使用した電力に応じて非化石価値を提供するなど、顧客のESG経営にも貢献していくという。
また、高温冷水、自然エネルギーによるクーリング技術を導入・活用。これにより、新棟はpPUE(データセンターの電力効率を示す指標)を1.16とし、国内トップクラスの省電力データセンターを実現しているという。太陽光パネルによる自家発電を行い、プロジェクトルームやリフレッシュルームなどを配置した事務エリアへ給電も実施可能とのこと。今後、お客様への提供価値向上を目指し、生グリーン電力を活用した取り組みの拡充を含め様々な方式を検討していくとしている。
AIの進歩・普及により、GPUサーバ等のコンピュータの高集積化が進んでおり、より高排熱の対応が必要となっているが、それに対応するため、新棟ではラックあたり20kW超の排熱に対応できる高負荷対応エリアを設置。同エリアは、天井高が他エリアより高く、冷却装置を強化し、ラックレイアウトのカスタマイズが可能となっているという。今後の更なる高集積化に対応するため、水冷等の冷却方式の導入検討を行っていくとしている。