ドコモ新社長に前田義晃副社長が昇格「通信品質の不満やサービスの使い勝手に誠実に向き合う」

NTTドコモは、前田義晃副社長が社長に昇格する人事を発表した。生え抜き社員以外が社長にするのは初となる。前田氏は「お客様起点での事業運営を進め、お客様にもっと支持され、もっと信頼されるドコモグループを目指す」と抱負を語るとともに、グローバル事業の拡大に意欲を見せた。

NTTドコモは2024年5月10日、2023年度決算会見を開催。井伊基之社長が退任し、前田義晃副社長が昇格する人事を発表した。6月14日の定時株主総会、取締役会で正式決定する。

井伊基之社長(左)と新社長に就任する前田義晃副社長

井伊基之社長(左)と新社長に就任する前田義晃副社長

井伊社長は「ドコモグループはこの4年間かけて進めてきた変革により、お客様の期待を超えるような驚きや感動をお届けできる会社に生まれ変わり、これから成長するフェーズに入った。さらなる成長のためには経営陣の世代交代が必要であると考え、思い切って社長、副社長を若手に刷新し、私の後任として前田義晃氏を指名した」と社長交代の理由を説明した。

前田副社長は「今後さらに社会の成長を牽引していく企業グループとなるため、今一度、当たり前に立ち返り、お客様起点での事業運営を進めていきたい」と抱負を語った。

「通信品質への不満やサービスの使い勝手など1つひとつの声と誠実に向き合い、解決していくことで顧客満足度を高め、お客様にもっと支持され、もっと信頼されるドコモグループを目指す」という。

また、「IOWNや6Gなど通信の進化がもたらす社会価値創造をリードし、新しいつながりを生み出し、豊かな社会を作っていきたい」と述べた。

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