10倍のコンピューター処理能力とカメラ精度を実現 Skydioが新型ドローン

米ドローンメーカーのSkydioが、新型ドローン「Skydio X10」を発表した。コンピュータの処理能力を10倍向上させたAIと、精度を10倍高度化させたカスタム設計のナビゲーションカメラを搭載しており、暗所での自律飛行も可能だ。

「『自律飛行技術における世界的リーダー』として認知いただいている。我々のドローンはグローバルで1500社を超える企業に利用されており、4万台以上の出荷実績を達成した」

米ドローンメーカーのSkydioで日本代表を務める柿島英和氏は、2023年12月13日に開催された記者勉強会でこう語った。

Skydio 日本代表 柿島英和氏

Skydio 日本代表 柿島英和氏

Skydio製のドローンは、日本においても建設やインフラ業界を中心に熱い視線が注がれている。例えば東京ガスは、LNG(液化天然ガス)タンクの巡回点検作業にSkydio製のドローンを採用し、安全性と効率性の大幅な向上が確認できたという。建設技術研究所は、砂防堰堤の撮影データを3Dモデル化し、経年や災害被害による形状変化をチェックするために同社のドローンを活用している。

同社は今年9月、自律飛行型ドローン「Skydio 2+」や産業用途向けドローン「Skydio X2」などの既存ラインナップに、新型の「Skydio X10」を追加すると明らかにした。国内では2024年春頃の提供開始を予定しているのこと。

同発表会では、「Skydio X10」の製品デモも行われた

発表会では、「Skydio X10」の製品デモも行われた

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