イクシアコミュニケーションズは2011年11月21日、ファイアウォールやUTMなどのセキュリティ機器の脆弱性やパフォーマンスを検証できるテストソリューション「IxLoad-Attack」の新版を発表した。OfficeやPDFなどにマルウェアが埋め込まれた「ライブマルウェア」の検証機能等が新たに追加されている。提供開始は2012年初めの予定。
IxLoad-Attackは、既知の脆弱性やマルウェア、DDoSなどによる攻撃を実際に仕掛けることで、セキュリティ機器やネットワーク全体のテストが行えるソリューションだ。本当に正しく防御できているのか、大規模攻撃を受けたときのパフォーマンスはどうかなどについて、効率的に検証することができるという。
シミュレーションできる攻撃トラフィックは8000種類。前述の通り、今回新たにライブマルウェアもサポートしたほか、ユーザー側で持つマルウェアの定義ファイルをインポートできるようにもなった。また、IPv6に特化した攻撃やLTEで使われているワイヤレスカプセル化技術「GTP/eGTP」、大容量のDDoS攻撃にも対応した。
IxLoad-Attackのテスト結果画面 |
イクシアのレイヤ4-7向けテストソリューション「IxLoad」ファミリーの1製品であるIxLoad-Attackは2つのソフトウェアからなり、価格は「IxLoad-DDoSv2-BASE」が282万5000円、「IxLoad-Vulnerabilities-Malware-PLUS」が494万3000円。また、利用には同社のシャーシ型専用ハードウェアが必要で、ハードウェアも含めた参考価格は最小構成システムで1963万3000円となっている。
なお、IxLoad-Attackの最初のバージョンが登場したのは今年6月のこと。プリンシパルテクノロジストのデイヴィッド・シュナイダー氏によれば、セキュリティ機器ベンダーやSIerなど、すでに30~40社のユーザーがいるという。
プリンシパルテクノロジストのデイヴィッド・シュナイダー氏 |