「脳の健康状態を電話でチェック」認知症の早期発見へNTT Comが有償トライアル

NTT Comは、世界アルツハイマーデーである2023年9月21日に記者会見を開催し、認知症の早期発見に向けた新サービス「脳の健康チェックplus」の有償トライアルを開始すると発表した。電話1本・短時間で認知機能の状態を確認できる手軽さが売りだ。

加齢に伴い、発症のリスクが高まる認知症。厚生労働省の推計によると、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になる。

社会全体での認知症予防や発症後のケアへの意識が高まるなか、今年6月、認知症に関する初の法律「認知症基本法」が制定。8月には認知症の新たな治療薬「レカネマブ」も国内承認された。

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)も、「認知症で不安になる本人・家族・企業が少なくなる社会へ」をコンセプトとして掲げ、認知症対策に資するサービス「脳の健康チェックフリーダイヤル」を昨年9月より提供してきた。

脳の健康チェックフリーダイヤルの概要

脳の健康チェックフリーダイヤルの概要

同サービスは、フリーダイヤルに電話をかけ、日付と年齢を答えるだけで認知機能低下の疑いを確認できるサービスである。1分以内に結果が判明する手軽さも売りだ。提供開始直後は1週間で約30万コールの反響があったという。

「電話でできるのでとても簡単」「誰にも知られずに脳の状態を確認できる」といったポジティブな意見が多かった一方、「より早期のタイミングで認知機能低下を知りたい」「前の結果よりも認知機能が良くなったのか悪くなったのか知りたい」という声も寄せられたという。

そこでNTT Comは、世界アルツハイマーデーである2023年9月21日に記者会見を開き、認知症の早期発見に向けた新たなサービス「脳の健康チェックplus」の有償トライアルを開始すると発表した。

脳の健康チェックplusの概要

脳の健康チェックplusの概要

「認知機能の低下をいち早く発見して対応していくという仕組みを、社会実装していくことが非常に重要だ」とNTT Com 代表取締役副社長の菅原英宗氏は述べた。

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