NECは2023年4月11日、IOWNの新たな世界を体験・共創する場として「NEC CONNECT Lab with IOWN」(以下、Lab with IOWN)をNEC我孫子事業場(千葉県我孫子市)に開設したと発表した。
NEC CONNECT Lab with IOWNのコンセプト
NECはネットワークを活用したオープンな共創の場「NEC CONNECT」の展開を進めており、Lab with IOWNもこの取り組みに基づくものだ。
Lab with IOWNでは、IOWNを活用してビジネスの拡大を目指すパートナーや顧客と、各社の機器の相互接続検証やサービスを組み合わせた検証、各社のラボと連携した実証などを行える。また、企業のデータセンター間や拠点間のAPN(All-Photonics Network)による接続を模した環境を構築し、大容量・低遅延なネットワーク環境を体感できる。
NEC CONNECTではすでに様々なアセットを持つ多くの企業と連携してオープンイノベーションに取り組んでおり、Lab with IOWNに新たなパートナーも迎えてイノベーションの創出を加速する。さらに、IOWN構想の社会実装を目指すIOWN Global Forum(以下IOWN-GF、参考記事:NTTが「IOWN」の国際団体 インテル、ソニーと100倍の省電力・低遅延・高速化|BUSINESS NETWORK)による機器やサービスの技術検証の場としても活用する予定だ。
Lab with IOWNは、IOWN-GFのOpen APNアーキテクチャーに準拠したNECの光伝送装置によるOpen APN環境で構築されている。今後は、Data Centric InfrastructureやDigital Twin Computingなどの要素技術も追加し、製造・建設・都市開発・エンターテイメントなどIOWNで想定している各業種のユースケースを社会実装するための検証フィールドへと拡大していく予定だという。