マイクロソフトがTeamsを刷新、2倍の高速化に新たなAI体験も

マイクロソフトは2023年3月28日、Microsoft Teamsを刷新し、新たなWindows向けMicrosoft Teamsアプリのパブリック プレビューの提供を開始すると発表した。

同社の発表によれば、「Teamsを根本から見直す」ことにより、新しいTeamsアプリはパフォーマンスが最大2倍になり、メモリ使用量は50%削減される。これを実現するために、データ、ネットワーク、チャット、ビデオのアーキテクチャを最適化し、プラットフォームを全面的に更改した。

アプリ起動時間の比較(出典:マイクロソフト Japan News Center)

アプリ起動時間の比較(出典:マイクロソフト Japan News Center)

このパフォーマンス最適化はまだ完了していないが、同日配布されたパブリック プレビューのビルドでも、すでに非常に有望なデータが得られているという。独立系ベンチマーク会社のGigaOmと協力し、性能を測定。新しいTeamsのプレビュー版では、従来のTeamsと比較して、アプリの起動と会議への参加が2倍高速化し、メモリ消費量が半分になったことが報告されている。

Teamsアプリのデザイン、インターフェースも更改された。より少ないクリック数で、通知や情報の検索、メッセージの管理、チャンネルの整理などを容易に行えるようにするなどのデザインの改良を実施している。

新しいTeamsアプリのデザイン

新しいTeamsアプリのデザイン(出典:マイクロソフト Japan News Center)

また、複数の組織間で横断的にTeamsを使用するユーザーの体験を向上させるための改良も行っている。認証モデル、同期、通知システムを改善。複数のテナントやアカウントでTeamsを利用する場合、今までは様々なテナントやアカウントにログインし、ログアウトする必要があったが、新アプリでは、すべてのテナントにログインし続けることが可能になり、どのテナントを利用していても通知を受け取れるようになった。

このほか、新しいTeamsはAI機能も強化している。会議の要点を自動的にまとめてくれる「インテリジェント リキャップ」や 対話型AIの「Copilot for Microsoft Teams」など、マイクロソフトがこれまで発表してきた機能を搭載。会議やチャットに参加する直前の状況をすぐ把握できるようにしたり、会議やチャットの流れの中で質問に答えたりなど、AIを活用してコラボレーションから余分な作業を省くことができるという。

新しいTeamsアプリのイメージ

新しいTeamsアプリのイメージ(出典:マイクロソフト Japan News Center)

新しいTeamsの一般提供開始時期は、2023年後半を予定。それまでの間、Windowsを利用している法人は、3月28日から順次公開されているパブリック プレビューを試用できる。2023年後半には、Macユーザーを含む、より多くの顧客にプレビューリリースを拡張していく予定だ。

なお、パブリック プレビュー プログラムに参加しているユーザーは、直ちに新しいTeamsにアクセスが可能。それ以外の法人は、管理者がオプトインした後に、ユーザーが新しいTeamsへの切り替えを行えるようになるという。

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