理経は2023年3月15日、台湾Ubiik Inc.と新規販売代理店契約を締結し、免許不要で手軽にプライベートネットワーク環境を構築可能にする小型無線基地局「freeRAN」の販売を開始すると発表した。2023年9月に出荷を開始する予定だ。
freeRAN基地局の外観と特徴
freeRANは、1.9GHz帯を用いてプライベートLTE環境を構築するsXGP無線装置だ。sXGPは端末にスマートフォンが利用でき、音声およびデータ通信も可能。そのため、これまで病院などで内線として利用していた構内PHSの代替としてのみならず、工場などでのIoT向けデータ通信用途として利用できる。専用のSIMカードを用いて、sXGPの帯域でLTE-MおよびNB-IoT通信が可能だ。
また、sXGPは無線免許の取得が不要で、かつ装置は小型で設置場所の自由度が高いことから、安全性の高い閉ざされたネットワーク環境を手軽に実現できることも特徴という。
freeRANの基地局にはコアネットワーク(EPC)も内蔵されており、別途サーバーを設置する必要がない。本製品のみでプライベートLTEネットワークが構築できる。